1990年5月12日、広島市民球場(現在は解体済)で、巨人対広島戦が行われた中での出来事である。
5回の裏(午後7時過ぎ)、一人の忍者の格好をした男がバックネットによじ登り、3本の垂れ幕を掛けた。
垂れ幕には「巨人は永遠に不ケツです!」「悪は必ず滅びる!」などとあった。
忍者男はこの後、ネットから飛び降りた際に左足首を骨折し、全治2ヵ月と診断された。
忍者男は東広島市出身、子供の頃から熱狂的なカープファンで、年間50試合くらい広島市民球場で観戦していた。
このパフォーマンスを実行しようとしたきっかけは、桑田事件だった。
忍者男が5回裏に決行したのは、ちょうどグランド整備があり、3分間なら試合の妨げにならないと考えていたからだという。
しかし、実際は9分間かかってしまい、骨折のうえ、威力業務妨害で御用となってしまった。